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2007 年 5 月 22 日

「ブログは人なり」に対して

カテゴリー: ビジネス — yujis @ 2:47 PM

masahikoさんからトラックバックがあった「ブログは人なり」というエントリに対して。

うんうん、そうだよね。と思ったエントリーが織田さんのところにあったので、紹介。

ブログは新時代の履歴書

ブログに、流行り言葉で埋められで、その人のやってきたことのほんの少しの側面でしか書かれていない履歴書ではなく、企業の人事担当社がその人のやっている業務や人となりが見れるブログが新時代の履歴書であるということを書いている。

そうそう。昨年、弊社にJoinしてくれたも実はブログがきっかけ。ブログをざっと読むとその人の人となり、考え方的な事が見えてくる。

ブログは人なり

ブログが日本のウェブ業界では、良き履歴書であることは身をもって感じていますが、履歴書として優れているだけではなく、自分の考えに本当に近い会社に出会えるというというところが、ブログの履歴書を超えた履歴書としての優れている点だと思います。

そして、自分の考えに近いものに出会えるのは、会社だけではありません。
自分の考えに近い人との出会いもあります。
ブログを通して考えの近い会社に入った僕でさえ、今の会社の社内の人達全員と同じ考えを共有できているわけではないので、僕が以前いた会社もそうだったように、会社内に同じ考えの人がいるというのは希少だと思います。

僕はこのブログを通して、社外の自分の考えの近い数人の人と出会いました。
人数は少ないですが、営業の方などで、自分と考えを同じくする優秀な方と出会えました。
今考えてみると、僕が一貫した考えをブログに書いていたことが良かったのだと思います。

最近注目されているブログの中には、個人の情報発信メディアとして注目されているものが多いと思いますが、個人のアイデンティティを発信するブログというのも価値のあるものだと思っています。

これに関しては、以下のエントリに詳しく書いてありますので、ご参考までに。

ブログをやるっていうのは時間はかかるけど、一生懸命書けばそれ以上のものが自分に返ってきます。
例えば、会社で自分の意見が通らないとき。
それはその人が言っていることが間違っているんじゃなくて、ただその会社と意見が合わないだけかもしれない。
自分の意見が正しいと思ったらブログに書けばいいと思います。
何も反応がなくても、あきらめずにトラックバックしたりして書き続ければ、自分と同じ考えの人が見つかって、きっと道がひらけます。

人生の転機

2007 年 5 月 15 日

起業はボトムアップ、撤退はトップダウンであるべきだ

カテゴリー: ビジネス — yujis @ 3:35 AM

経験豊富なトップが進退を判断すべきだ

これはリクルート創業者の江副浩正さんの言葉です。
以前にリクルートが事業の進退の見極めに秀でているというエントリーをしました。

これは事業を行う上で1番重要な能力なんじゃないかと思います。
事業を始める前に、能力の高い人がいくら時間をかけて緻密な調査をしても、確実に事業が成功するということはありません。
事業がうまくいっていないときに、うまくいっていなくても継続してがんばれば成功しそうなのか、見切りをつけてまた別の事業を始めるのか、その見極めです。

これは長年、リクルートが行ってきた事業の中で培われた、まさにリクルートDNAだと言えます。
この話を聞く以前に、リクルート創業者の江副浩正さんが書いた「リクルートのDNA - 起業家精神とは何か」を書店で見かけて興味を持っていたんですが、この話を聞いてから、この本は優先的に読む必要があると判断して、今読んでいるところです。

事業の進退の見極め - リクルート的な会社が活躍する時代が来るVol.1

この以前のエントリで江副さんが書いた「リクルートのDNA - 起業家精神とは何か」を読んでいると書きましたが、この本で江副さんは「起業はボトムアップ、撤退はトップダウン」だと書いていました。

この場合の起業というのは企業内起業のようなもので、リクルート内で新規事業コンテストのようなものを開催し、その中から事業化した事業のことです。
事業案を採用されたものとしては、何としても成功させたいと思うことと思いますが、この以前のエントリにも書いたように、事業を始める前に、能力の高い人がいくら時間をかけて緻密な調査をしても、確実に事業が成功するということはありません。
そういった場合に、経験豊富なトップが進退を判断すべきだということを江副さんは言っているんだと思います。

ということは、一から起業するものは起業する能力と撤退を判断する能力の両方の能力が求められるということになります。

起業に最低限必要なもの

以前、フォートラベルの津田さんにお会いする機会があり、そのときは周りの雰囲気的に起業するつもりですとは言えなかったんですが、

津田さんは普段はそこまでしゃべる方ではないそうなんですが、今回はフォートラベルの起業時の話やフォートラベルのことを話してくれました。
ある本を読んだのがきっかけで起業を思い立ったそうなんですが、僕も起業しようと思ったきっかけが同じ本だったので、うれしいというか、すごく励みになりました。
津田さんは、自分はナナロク世代とか言われてるけど、もっと若い人達にがんばってもらいたい、起業しなよと言ってくれたんですが、自分が起業するつもりだとは言えませんでした。

徹底したユーザー視点で成功したフォートラベル

その後に、どうしても起業に踏み切ったタイミングとその理由が知りたくて、メールでお聞きしたんですが、最低限必要なものが揃ったらすぐにでも起業するべきだと助言していただきました。
僕は父が一応経営者だったので、父の話や、社長本が好きでよく読んでいるのですが、いろいろな社長の話を聞いているとみなさん違って、よくわからなくなっていたんですね。

起業前と起業後では、成長速度がまったく違うといろいろな社長さんも書いていましたし、津田さんも同じことを言っていたので、津田さんの言うように、自分で最低限必要だと思うものが揃ったら、すぐにでも起業するべきなんだと判断しました。

その最低限必要なものが、起業する能力は当然として撤退を判断する能力だと判断しました。
リアルビジネスという本の冒頭だったと思いますが、USENの宇野さんが最初にやった事業を続けている経営者はほとんどいないと言っていました。
逆に言うと、撤退を判断する能力を持っている人しか経営者を続けることができないというこなんだと思います。

2007 年 5 月 11 日

三菱自動車とダイムラークライスラー、西友とウォルマートの合併に見る、顧客(ユーザー)視点に立つことの重要性

カテゴリー: ビジネス — yujis @ 2:39 AM

三菱自動車とダイムラークライスラー、西友とウォルマートの合併

今週(2007.5.7発行)の日経ビジネスは、M&A特集でした。

日経ビジネスの独自調査では「大型合併の2件に1件は失敗だった」というのが結論で、合併の失敗例や成功例などを挙げていたんですが、古いものでは、松下とビクターの話なんかも出ていて読み応えがありました。

その中でも、三菱自動車とダイムラークライスラー、西友とウォルマートの記事が特に印象に残りました。
ダイムラークライスラーもウォルマートもアメリカでは、トップレベルの企業です。
その傘下に入ったんだから、三菱も西友も再起するはずだったのに・・・という記事です。

ウォルマートの傘下に入った西友の現場の人が匿名で実情をいろいろと語っていたんですが、うまくいっていない原因は、ウォルマートが日本の市場を理解せずに、アメリカでのウォルーマートやり方をそのまま日本で西友にやらせているというところのようです。

昨年解禁されるはずだった三角合併が、昨年の時点での解禁は危険だからと今年まで先延ばしにされましたが、今月から解禁になり、外国企業による敵対的買収が盛んになろうとしているのに、大丈夫なんでしょうか。

徹底した顧客(ユーザー)視点に立つ

前回のエントリとまた同じ引用をしますが、

これが日本の検索エンジンのシェアでGoogleがYahooに勝てない1つの要素ですね。
Yahooは日本の文化を日本のインターネットユーザーの性質をちゃんと考えているわけです。
僕が以前のエントリで言いたかったことの1つはこのことです。

・・・・・

確かに日本よりウェブが発展しているアメリカや韓国からサービスを輸入するっていうやり方は効果的だとは思いますが、それが本当に日本で必要とされているのかをよく考える必要があると思います。

日本の検索エンジンのシェアでGoogleがYahooに勝てない1つの要素

リアルでもネットでも同じことですね。
経営の神、松下幸之助さんも「お客の近くに」と言っています。
徹底した顧客(ユーザー)視点に立つ。
難しいことですが、これができない企業には、一時的な成功はあっても、真の成功はないと思います。

2007 年 5 月 8 日

マイクロソフトがGoogleに勝てなかった理由~マイクロソフトのGoogleへの対抗策

カテゴリー: ビジネス — yujis @ 2:01 AM

マイクロソフトがGoogleに勝てなかった理由

2007.4.30発行の日経ビジネスに「マイクロソフトの逆襲」という記事がありました。

その記事の中で、「消費者志向へ企業文化を変える」という題で、米マイクロソフト・オンライン事業部門担当 上級副社長 スティーブ・バークウィッツ氏へのインタビューがありました。

そのインタビューで、スティーブ・バークウィッツ氏が、マイクロソフトがGoogleに勝てなかった理由として、マイクロソフトは消費者一人ひとりにアプローチするということの価値を十分に理解していなかったと述べていました。
マイクロソフトは今まで、WindowsやOfficeの販売で成功を収めてきた会社です。
WindowsやOfficeは消費者一人ひとりというよりは、企業を相手にしたビジネスです。
マイクロソフトがGoogleに勝てなかった理由は、WindowsやOfficeでの経験をそのままオンラインの分野に持ち込んでしまったからということですね。

マイクロソフトのGoogleへの対抗策

このインタビューも含めた「マイクロソフトの逆襲」という記事自体がマイクロソフトのGoogleへの対抗策の記事だったのですが、この記事の特にこのインタビューの中の、

グーグルはどの国でも同様の説明、同じインターフェースを提供している。
我々は、コンテンツや情報は国によって、習慣や風習によって、カスタマイズされたものであければならないと考えているのです。

という言葉が一番印象に残りました。

僕もVisionに書いている通り、その国の文化を理解し、それに合わせたサービスを提供する必要があると考えています。
以前のエントリでも書いている通り、

これが日本の検索エンジンのシェアでGoogleがYahooに勝てない1つの要素ですね。
Yahooは日本の文化を日本のインターネットユーザーの性質をちゃんと考えているわけです。
僕が以前のエントリで言いたかったことの1つはこのことです。

・・・・・

確かに日本よりウェブが発展しているアメリカや韓国からサービスを輸入するっていうやり方は効果的だとは思いますが、それが本当に日本で必要とされているのかをよく考える必要があると思います。

日本の検索エンジンのシェアでGoogleがYahooに勝てない1つの要素

ここがGoogleの弱点でもあると思うので、マイクロソフトのその国の文化に合わせたサービスがどんなものになるのか楽しみです。

2007 年 5 月 7 日

3つのワンサービス - リクルート的な会社が活躍する時代が来るVol.2

カテゴリー: ビジネス — yujis @ 12:20 AM

前回のエントリで、リクルート的な会社が活躍する時代が来る理由として、事業の進退の見極めと卒業生が各業界で活躍していることと書きました。

先日フォートラベルの津田さんにお会いしたときに薦められた本にリクルートの卒業生に関することが書いてありました。
僕がリクルート的な会社が活躍する時代が来ると確信したのは、この本を読んでリクルートが輩出している卒業生がいかにこれからの時代で重要になってくるのかがわかったからです。
それについては、リクルート的な会社が活躍する時代が来るVol.2で書こうと思います。

事業の進退の見極め - リクルート的な会社が活躍する時代が来るVol.1

卒業生が各業界で活躍することがなぜこれからの時代で重要になってくるのか。
フォートラベルの津田さんに薦められた本に3つのワンサービスというのが書いてありました。

  • ワンテーブルサービス
  • ワンストップサービス
  • ワントゥワンサービス

これら3つのサービスはインターネットが登場したことによって提供しやすくなったものです。

1つめのワンテーブルサービスで代表的なものは比較サービスです。
比較サービスのビジネスモデルのパワーは、現在の会社に入る前に籍を置いていた比較.comや現在の会社が属しているデジタルガレージグループのカカクコムなどを見て、身にしみて感じています。

2つめのワンストップサービスで代表的なものは、最近ですと、Nike + iPodでしょうか。
ワンストップサービスというのは、1つ1つの商品やサービスを提供するのではなく、2つ以上の商品やサービスをライフスタイルごと提案するというものです。
Nike + iPodでいえば、iPodを聴きながら、ナイキのシューズで走って、走行距離や走行時間、消費カロリーなどをNike + iPodのサイトにアップロードし、管理するというのがライフスタイルの提案になると思います。

そしてこのワンストップサービスを円滑に提供するのに適している企業がリクルートというわけです。
卒業生が各業界で活躍していることによって、アライアンスを円滑に行うことができ、ワンストップサービスを円滑に提供できるわけです。

社員が転職することによる会社のデメリットは一時的なものでしかなく、長期的に考えれば会社にとってメリットになるということですね。

3つめのワントゥワンサービスはインターネットではこれからのサービスだと思います。
今後さらに多様化していくユーザーのニーズにワントゥワンで対応できる心のこもったサービス。

ワントゥワンサービスについては、リクルートのこととは関係がないので、また別のエントリで書こうと思います。

2007 年 4 月 28 日

事業の進退の見極め - リクルート的な会社が活躍する時代が来るVol.1

カテゴリー: ビジネス — yujis @ 11:14 PM

事業の進退の見極め

リクルート的な会社が活躍する時代が来るというのは、予測というよりは僕の中では確信になっています。
発端は、うちの会社に某有名商社や、某有名コンサルティングファームで仕事をしていた取締役がいるんですが、先日その人に、リクルートは事業の進退の見極めに秀でているという話をしてもらったことでした。

これは事業を行う上で1番重要な能力なんじゃないかと思います。
事業を始める前に、能力の高い人がいくら時間をかけて緻密な調査をしても、確実に事業が成功するということはありません。
事業がうまくいっていないときに、うまくいっていなくても継続してがんばれば成功しそうなのか、見切りをつけてまた別の事業を始めるのか、その見極めです。

これは長年、リクルートが行ってきた事業の中で培われた、まさにリクルートDNAだと言えます。
この話を聞く以前に、リクルート創業者の江副浩正さんが書いた「リクルートのDNA - 起業家精神とは何か」を書店で見かけて興味を持っていたんですが、この話を聞いてから、この本は優先的に読む必要があると判断して、今読んでいるところです。

まだリクルートが仕組み的にこの見極めを行っているのかはわかりませんが、リクルート卒業生のUSENの宇野さんから、間接的にリクルートDNAを受け継いでいるサイバーエージェントの藤田さんは、「J1」「J2」「J3」と収益の柱の事業とこれから収益を生み出す事業分野をチーム分けしているそうです。
これもこの見極めを仕組み的に行う方法の1つなんだと思います。

起業を目指す僕としては、事業の進退を見極める能力というのは、企業が新規事業を始めるときだけではなく、当然、起業するときにも必要な能力だと思っています。

卒業生が各業界で活躍している

もう1つリクルートの秀でている点として、卒業生が各業界で活躍しているというものがあります。
僕が知っている卒業生は、USENの宇野さんと、宇野さんがリアルビジネスというGyaoの番組で対談していたNTTドコモでiモードの立ち上げを行った夏野剛さんです。

先日フォートラベルの津田さんにお会いしたときに薦められた本にリクルートの卒業生に関することが書いてありました。
僕がリクルート的な会社が活躍する時代が来ると確信したのは、この本を読んでリクルートが輩出している卒業生がいかにこれからの時代で重要になってくるのかがわかったからです。

それについては、リクルート的な会社が活躍する時代が来るVol.2で書こうと思います。

2007 年 4 月 20 日

ビジネスブログとしてリニューアル

カテゴリー: ビジネス — yujis @ 9:47 AM

先月のエントリでブログに何を書いていこうか決めかねていると書きましたが、インターネットビジネスを中心にビジネスに関することや情報革命(Web2.0革命)に関することなどを書いていくことにしました。
ビジネスブログにしようと思ったのは、このブログは会社とは無関係のブログですが、僕が書いたことによって問題が生じないとも限らないので、ウェブのサービスに関することは書かない方が良いと判断したというのもあります。
その代わりに、会社名と実名を公開することにしました。

それと、個人的にRailsでいろいろやっているので、技術的なことはyujisのrailsブログに書いていこうと思っています。

ブログの名前を「ソーシャルメディアではたらく社員のブログ」に変えましたが、ソーシャルメディアを地名に、社員を社長に変えられるようにこれからも精進していきたいと思います。

2007 年 4 月 4 日

「CGMマーケティング~Web2.0時代のクチコミの力~」レビュー

カテゴリー: ビジネス — yujis @ 2:18 AM

「CGMマーケティング」概要

読んでからだいぶ経ってしまったのですが、「CGMマーケティング~Web2.0時代のクチコミの力~」のレビューを書いてみたいと思います。

まず、本書を一言で言い表すと、「企業がCGMマーケティングを導入するにあたっての入門書」と言えます。
入門書というと内容が薄いように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
CGMマーケティングと一言で言っても、その種類は多岐に渡り、CGMマーケティングの一つの事例を理解しただけでは、CGMマーケティングの本質を理解することはできないと思います。

本書は、CGMマーケティングが生まれた背景から、CGMとは何か、そしてCGMを活用したマーケティングの事例、最後には企業の戦略レベルにまで言及しています。
本書を読むことで、CGMマーケティングの全体像と本質が理解できるようになると思います。
僕自身もCGMマーケティングに対して断片的な知識しかなかったのですが、本書のおかげですっきりしました。

良かった点、悪かった点

ここからはレビューらしく、本書の良かった点、悪かった点を書いていきたいと思います。

良かった点は、CGMマーケティングのタイプが11タイプに分けて、タイプごとに成功事例が載っていたのがとても参考になりました。
この部分のおかげで全体像が掴めた気がします。
また、成功事例だけではなく、失敗事例も挙げていたところも良かった点です。

それと個人的には、ウェブのマーケティングに関してはある仕事柄、ある程度は知識があったのですが、4Pなどのリアルのマーケティングに関しては知識が浅かったのでその部分も参考になりました。

悪かった点は、個々の事例に関してもっと深くつっこんで書いて欲しかったというところです。
深くつっこんでしまうと本書の目的からはずれてしまうからだと思いますが、次回本を出されることがあるならば、そのあたりに期待したいと思います。

選ばれる企業

フォートラベルの津田さんも言っていましたが、顧客と企業の力関係が変化してきているのは事実です。
本書に書いてあった「選ばれる企業」という言葉がそれを象徴的に表していると思います。

最近読んだ本で、顧客と直に接する店舗を展開している会社の社長さんの話があったのですが、そういう業界では、顧客に選ばれるという考え方が当たり前だというのが感じられました。
インターネットの登場によって、顧客と企業の力関係が変化してきていると言われていますが、そんな曖昧な表現ではなく、インターネットが顧客と企業の距離を縮めたという表現の方が正しいと思います。
もっと大胆な言い方をすると、いろいろな企業のビジネスの形態が顧客と直に接するビジネスの形態に近づいているということです。
今まであまりウェブ業界以外のビジネスに関しては勉強していなかったのですが、顧客と直に接する業界のビジネスについても学ぶ必要性を感じてきました。

2007 年 3 月 29 日

徹底したユーザー視点で成功したフォートラベル

カテゴリー: ビジネス — yujis @ 3:29 AM

津田全泰さん

火曜日にフォートラベルの津田会長と飲みの席でごいっしょしました。
以前フィードビジネスカンファレンスVol.5のエントリで津田さんのことを書きました。

今回一番参考になったのは、パネルディスカッション2の「各社が考えるCGMのビジネスチャンスとは」でした。
特にCGMサービスの代表的な成功例であるフォートラベルの津田さんの話が聞けたのが一番参考になりました。
CGMサービスで成功するにはここまでやらなきゃいけないんだなということがよくわかりました。
他の旅行サイトでは、旅行先を探して申し込むだけしかできません。
AISASでいうとSAだけです。
フォートラベルではユーザーの行動を5段階に分け、それぞれの行動が円滑に行えるような機能を提供していました。
AISASでいうとすべてにリーチしています。

世の中にはCGCはいっぱいあるけど本当のCGMはあまりない in フィードビジネスカンファレンスVol.5

AISASという言葉を津田さんが使っていたわけではなかったので、そこは僕の勝手な解釈ですが。

フィードビジネスカンファレンスで津田さんの話を聞いてから、一度お会いしてみたいと思っていたのですが、実際にお会いしてみるといい意味で印象が違いました。
フィードビジネスカンファレンスのときはフォーマルな場所だったので当たり前ですが、社長(今は会長ですが)ですという感じだったんですが、実際は人に安心感を与えるような雰囲気を持った人でした。
気を使って料理をまわしてくれたり、取り分けてくれたり。
津田さんは仕事もできるけど、女子にも人気がありそうですね。

津田さんは普段はそこまでしゃべる方ではないそうなんですが、今回はフォートラベルの起業時の話やフォートラベルのことを話してくれました。
ある本を読んだのがきっかけで起業を思い立ったそうなんですが、僕も起業しようと思ったきっかけが同じ本だったので、うれしいというか、すごく励みになりました。
津田さんは、自分はナナロク世代とか言われてるけど、もっと若い人達にがんばってもらいたい、起業しなよと言ってくれたんですが、自分が起業するつもりだとは言えませんでした。

徹底したユーザー視点に立つ

フォートラベルの話には、フィードビジネスカンファレンスで話していたこともありましたが、一番印象に残ったのが、タイトルになっている徹底したユーザー視点に立っているということです。
ユーザー視点でっていうのはよく聞きますが、津田さんの徹底ぶりには驚きました。
CGMサイトの立ち上げ時はどうしてもユーザー数が少なく、情報も充実しているとは言いがたい状態から始まることが多いと思います。
この問題はどこのサイトも抱えている問題だと思うのですが、津田さんは情報が少ないところは情報が多い競合サイトへのリンクを貼ることでこの問題をクリアしたそうです。

競合サイトへのリンクを貼るという行為はトラフィックを逃がしてしまうことになるので一見自殺行為に見えます。
多くのサイトでもタブーとされていることが多いと思います。
ですが、ユーザー視点に立って考えると、確かにその方がユーザーにはメリットがありますし、ユーザーの信頼を得られると思います。
僕も最近そういうサイトを見つけて潔くていいサイトだなと思ったことがありました。
徹底したユーザー視点に立つ。
すごく2.0的な考え方をする人だなと思いました。
それと同時に3年も前からこの考えを持っていたというのがすごいと思いました。
最近はCGMで顧客と企業の力関係が変化してきているとよく言いますが、津田さんは3年も前から気づいていたわけですね。

飲みの席には元じゃらんの編集長の方もいて、その方の話がきけたのも良かったのですが、津田さんとその方の話を全部聞けなかったのが残念でした。
火曜日ほど体が2つあったらと思った日はなかったです。

2006 年 12 月 16 日

Amazonを底辺で支える(低賃金)労働者

カテゴリー: ビジネス — yujis @ 12:45 AM

tomozo3さんがこんなエントリをしていました。

加野瀬さん(id:kanose)と話をしていた時に、”梅田氏(id:umedamochio)の話はAmazon.co.jp等を底辺で支える(低賃金)労働者がすっぽり抜けてるよなあ”、と言う指摘があった。

確かに指摘通り、ロングテールだWEB2.0だのと言っても、そう言ったものを支える(低賃金)労働者はおそらくそこから恩恵を受けていないだろうと推測される。

Web2.0にまつわる話は古代ギリシャを思い起こす

このエントリのはてブのコメントを見ると、Amazonの倉庫で働いてる人がありえない労働環境なのってあまり知られてないんですね。
僕は「ヒルズではたらく社員の告白―ネット企業って、実際どうよ?」っていう本で知ったんですが、にわかには信じがたいことが書いてありました。

Amazonの倉庫でピッキングしてる人たちって、勤務時間中にどれだけの仕事をこなせたのかすべて記録されていて、労働時間に対しての仕事量が少ないと辞めさせられてしまうそうです。
その労働時間にはトイレに行く時間も含まれていて、トイレに行く時間さえも制限されているそうです。

本に書いてあったことなので、真偽は不明ですが、二極化が進んでいくとAmazonの倉庫のような労働環境が増えていくのかもしれないですね。

他にも「ヒルズではたらく社員の告白―ネット企業って、実際どうよ?」には、「Yahooには年4回給与の見直しがあるが、昇給することはほとんどなく、よっぽどのことがない限り入社時の給与のまま。」など、ネット企業の裏事情を現社員や元社員が告白しているので、興味のある方は読んでみてください。

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