「CGMマーケティング~Web2.0時代のクチコミの力~」レビュー
「CGMマーケティング」概要
読んでからだいぶ経ってしまったのですが、「CGMマーケティング~Web2.0時代のクチコミの力~」のレビューを書いてみたいと思います。
まず、本書を一言で言い表すと、「企業がCGMマーケティングを導入するにあたっての入門書」と言えます。
入門書というと内容が薄いように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
CGMマーケティングと一言で言っても、その種類は多岐に渡り、CGMマーケティングの一つの事例を理解しただけでは、CGMマーケティングの本質を理解することはできないと思います。
本書は、CGMマーケティングが生まれた背景から、CGMとは何か、そしてCGMを活用したマーケティングの事例、最後には企業の戦略レベルにまで言及しています。
本書を読むことで、CGMマーケティングの全体像と本質が理解できるようになると思います。
僕自身もCGMマーケティングに対して断片的な知識しかなかったのですが、本書のおかげですっきりしました。
良かった点、悪かった点
ここからはレビューらしく、本書の良かった点、悪かった点を書いていきたいと思います。
良かった点は、CGMマーケティングのタイプが11タイプに分けて、タイプごとに成功事例が載っていたのがとても参考になりました。
この部分のおかげで全体像が掴めた気がします。
また、成功事例だけではなく、失敗事例も挙げていたところも良かった点です。
それと個人的には、ウェブのマーケティングに関してはある仕事柄、ある程度は知識があったのですが、4Pなどのリアルのマーケティングに関しては知識が浅かったのでその部分も参考になりました。
悪かった点は、個々の事例に関してもっと深くつっこんで書いて欲しかったというところです。
深くつっこんでしまうと本書の目的からはずれてしまうからだと思いますが、次回本を出されることがあるならば、そのあたりに期待したいと思います。
選ばれる企業
フォートラベルの津田さんも言っていましたが、顧客と企業の力関係が変化してきているのは事実です。
本書に書いてあった「選ばれる企業」という言葉がそれを象徴的に表していると思います。
最近読んだ本で、顧客と直に接する店舗を展開している会社の社長さんの話があったのですが、そういう業界では、顧客に選ばれるという考え方が当たり前だというのが感じられました。
インターネットの登場によって、顧客と企業の力関係が変化してきていると言われていますが、そんな曖昧な表現ではなく、インターネットが顧客と企業の距離を縮めたという表現の方が正しいと思います。
もっと大胆な言い方をすると、いろいろな企業のビジネスの形態が顧客と直に接するビジネスの形態に近づいているということです。
今まであまりウェブ業界以外のビジネスに関しては勉強していなかったのですが、顧客と直に接する業界のビジネスについても学ぶ必要性を感じてきました。


