技術的イノベーションが社会的イノベーションと政治的イノベーションを起こす
タイトルはドラッカーの言葉です。
ドラッカーは、GMの経営方針と組織構造の研究をしていた人で、その後GEのコンサルタントを務めた、現在では当たり前のように会社で行われている経営の方法を発明した人です。
トヨタやフォードもこの人の影響をかなり受けているようです。
僕もドラッカーを読んでいて、サイバーエージェントの藤田さんも読んでいたと以前エントリをしました。
イノベーションイノベーションと言ってますが、現状ではビジョンが定まっていないので、いろんな本を読んで答えを探しています。
その中の1つがドラッカーの本で、これがまた難しいんですがすごく得るものが多いです。
今まで自分の中で感覚的だったものがどんどん論理化されていきます。サイバーエージェントの藤田さんもドラッカーファンみたいです。
ドラッカーの著書はたくさん読んだ。そして私も組織、マネジメント、経済社会を考える上で多大な影響を受けた。中でも一番好きなのは「ネクストソサイエティ」。
小川さんもドラッカーを読んだのか、先日のエントリでWeb2.0に関して近いことを言っていました。
このテクノロジー面での検証と、社会インパクト面での検証が、今後はバランスをうまくとりながらもしばらく続き、年内にはうまい具合におさまりがついてくる気がする。
ここからが本題です。
タイトルの「技術的イノベーションが社会的イノベーションと政治的イノベーションを起こす」というのは、Web2.0で言えば、技術的イノベーションが、著作権あり方を変えてしまう政治的イノベーションを起こすということです。
これはYouTubeが起こすかもしれない政治的イノベーションの一例です。
社会的イノベーションの一例はパーソナライズにおける人類のプライバシーに対する考え方です。
自分のプライバシー情報をウェブに公開することに抵抗がなくなるような技術的イノベーションが起これば、自分のプライバシー情報をウェブに公開すれば、自分の求める情報が手に入りやすくなるという認識が人類に広がります。
僕は以前、素晴らしい技術が開発されさえすれば、世界は変わるものだと思っていました。
でも今はそれは違うと思っています。
技術的イノベーションが社会的イノベーションや政治的イノベーションを起こすには、キャズムを越えなくてはなりません。
事実、素晴らしい技術なのに普及しなかったものがたくさんあります。
キャズムを越えるためには、マーケティングが欠かせません。
イノベーションの起点は技術ですが、技術を普及させるのはマーケティングです。
これは先日エントリしたWeb2.0を見る3つの視点の技術者の視点とサービス提供者の視点と同じです。
dankogaiさんは常に2つの視点でウェブを見ているんですね。
僕も同じで、僕の中の技術者の僕は、ミクシィはWeb2.0技術を取り入れてオープンにした方がウェブの発展に貢献すると思っているんですが、サービスの提供者の僕は、それはユーザーの意見を無視した考え方だと思っています。・・・・・
サービスを成功させるには、技術者と提供者に加えてもう1つの視点が必要だと僕は思っています。
経営者としての視点です。
いくら素晴らしい技術を使っても、いくらユーザーを第一に考えていても、運営資金がなくなってしまってはサービス自体がなくなってしまいます。
今までは無意識的に考えていましたが、dankogaiさんのエントリを見て、今後はこの3つの視点を意識してサービスを考えていこうと思います。


